里山の生き物

●田んぼの生き物

鴨川の長狭は、古くから米作りが盛んで、美味しいお米の産地として知られてきました。
ですから平地だけでなく、山の斜面も切り開き、多くの棚田が作られました。
そんな田んぼは、自然がいっぱい。
春になると、どこからくるのか、多くの生き物が現れます。

■カエル(両生類)

一番数が多いのがカエルかなぁ。
早春、冬眠から目覚めたカエルは、水を張った田んぼ等、水辺に集まり、声高らかに鳴き始め、水の中にトコロテンのような卵を産み付けます。
そして卵は可愛いオタマジャクシとなり、成長するにつれ手や足が生えしっぽが無くなり、
いつの間にか水から這い出て、肺呼吸するカエルになります。このあたりの農家の人は、カエルのことを「アンゴウ」と呼び、大切にしています。
その訳は、カエルの食性が昆虫などで、田や畑に住む多くの害虫を駆除してくれるからです。鴨川の田んぼや畑でよく見かけるカエルの種類はアマガエル。
腹は白く背は黄緑色が一般ですが、棲んでいる場所により保護色でまだら模様の灰褐色にも変化します。体長は3~5cmくらいかなぁ。
自然界での寿命は、はっきりせず数年と言われています。

冬、畑を耕していたら、冬眠中のカエルが!
ぼんやりした目をあけ、何が起こったのか解らない様子。
そっと埋め戻したけど、案外浅い場所で眠っているので驚きました。房総は暖かいからかなぁ。

 

■ドジョウ(淡水魚の一種)

体長は15cmぐらいで田んぼの底の泥のなかに住んでいるドジョウ。
色も茶褐色で、田んぼの土色と同色。
なので残念ながら、私はまだ田んぼでドジョウを見つけたことはありません。
みんなみの里のイベント「田んぼの生き物観察」の時には、農家の人が捕まえて、持ってきてくれます。

ドジョウは、泥を掻き回して田んぼに生える雑草の生育を妨げたり、稲の根に酸素を送り込んだりと、いわば稲作りのお手伝いをしてくれます。
雑食性で、水草、藻、小動物を食べ、田んぼのそうじ名人とも言われています。
特徴の口ヒゲは伊達ヒゲではなく、立派に餌探しのセンサーだそうです。
自然界での寿命は3~5年位と言われています。

どこかユーモラスなドジョウ。
どこかで見つけてみたいなぁ。

 

■ヤゴ(トンボ目・トンボの幼虫)

水中に生息する水生昆虫「ヤゴ」。水中ではエラ呼吸をしています。
形はちょっと不気味。不完全変態なので、幼虫が直接成虫に変態するのですが、とてもトンボとは思えないお姿・・・

植生は肉食で、オタマジャクシや小型の水生昆虫などを食べます。小魚などヤゴにとって大きな獲物は体液を吸うこともあります。
ウ~・・・獰猛なヤツだなぁ。

大抵の水生昆虫は、水中を泳ぐのに適していますが、ヤゴの足は歩くのに適しているため泳ぎは苦手。どうやって獲物を捕まえるかというと、普段は折り畳まれている下顎をビュンと瞬時に伸ばし、離れた距離から捕食するスゴ技の持ち主とか。キャア怖い!
つくづく大型の生き物じゃなくてよかったなぁ。

幼虫の期間は数年に及ぶものから数週間のものまで様々あり、羽化してトンボになるとカ、ハエ、チョウ、ガ等を捕らえて食べるそうです。幼少の頃トンボのシッポを切って花を挿し込んで遊んだ事がありました。残酷なことをしちゃったなぁ。トンボさん、ごめんなさい。

 

■ザリガニ

田んぼで見かけるのは、アメリカザリガニです。
水田では畦に穴を開け、イネの根を食い荒らすとして嫌われています。

食性は雑食性で、藻類、水草、小魚、オタマジャクシ、水生昆虫、動物の死骸など何でも食べます。
餌が無いと共食いもします。ウヘェ ヤダヨ~
アメリカザリガニが侵入し繁殖した水域では、水草や小動物がことごとく食いつくされます。
天敵はオオクチバス、ライギョ、ナマズ、ウシガエル、サギ類、イタチ、カメなど。

ザリガニはサバを食べると体が青くなるって。
青いザリガニ? ホントかなぁ。

日本ザリガニは成体の体長は50-60mmほどで、アメリカザリガニよりは小さい。
体色は茶褐色で、アメリカザリガニに比べて体や脚が太く、ずんぐりしている。
2000年に絶滅危惧Ⅱ類(VU)に指定されました。

 

■タニシ

日本には、マルタニシ、オオタニシ、ナガタニシ、ヒメタニシの4種がいて、古来から大きなタニシは食用にされてきました。
乾燥に強く、農閑期の水田や干上がった溜池などでも泥に潜って耐えます。
しかし極度の乾燥や水質の汚染、汚濁などには弱く、かつては水田などでよく見かけましたが、農薬の影響や冬季の圃場の掘り返しなどで20世紀後期頃からは急速に減少傾向にあります。

私はまだ、田んぼでタニシを見つけた事はありません。
でも、みんなみの里イベント「田んぼの生き物観察」の時には、農家の人が捕まえたタニシがタライに貼り付いてウジャウジャ。

食性は独特の歯舌の形態と食物溝の存在によって、刈り取り食、デトリタス食(生物遺体や生物由来の物質の破片や微生物の遺体、あるいはそれらの排泄物を起源とする微細な有機物粒子等)、濾過食(触手や鰓などを用いて漉し取る)という、他に例のないトリプル食性!

よく水槽の掃除屋さんとして利用している人も多いですよね。
ただし、自然界のタニシは寄生虫がいることもあるので水槽に入れたりするのは、要注意。
食べる?!時は、火をよく通してね。
まだまだ他にも、田んぼには不思議な生き物がいっぱいいます。
機会を見つけて紹介していきたいなと思います。

 

 

 

■ほたる